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ものづくりの聖地『燕三条』で“工場の扉”一斉開放!【地域イベント】

  • [レポート]

新潟県のほぼ中央に位置する燕三条地域。

古くから金物や洋食器で
有名なものづくりの聖地です。

世界的にもその技術に対する評価は高く、
ヨーロッパからも多くの職人や企業の経営陣が
視察に訪れています。

職人

 

燕三条は、まさに“ものづくり”が地域の資源。

しかし、裏を返せば“それしかない”のが
燕三条の実情でもありました。

特に目立った観光資源があるわけでもなく、
地域にあるのは小さな工場だけ。

まちを歩いていても、
見えるのは田んぼと工場ばかり。

たしかに、わくわくさせる魅力は乏しいかも・・・

人を惹きつけるためには
一体どうすれば良いのだろうか?

 

そこで目をつけたのが、
ドイツの『オープンドア』という発想です。

ドイツでは地方都市が元気ですが、
その理由の1つに、オープンドアのイベントがあげられます。

 

例えば、『科学の夜長』というオープンドア・イベント。
地域の大学、研究所、工場、企業など、
『科学』というキーワードで
カバーされる施設や機関が一斉に門戸を開くのです。

すると町全体がテーマパークと化すそうです。

普段は謎のベールに包まれている場所に
足を踏み入れるだけでもワクワクしまいますよね。

施設内のツアーを企画するところもあれば、
ワークショップで実験を行うところもあります。

研究所内にカフェを展開するところまで!

科学の夜長
実験で使用するビーカーをジュースのサーバーに使用したりと、
人々を楽しませる工夫が盛り沢山。
写真:インターローカルジャーナル様より

 

“『科学』だって見せ方次第で、
遊園地に負けないくらい人々を
楽しませることができる。

立派な観光資源にもなる。

 『ものづくり』だって
同じようにできるのでは!?”

 

イベント関係者は
こう考えました。

まさに逆転の発想です。

“ものづくり”しかないなら、
”ものづくり”を活せばいい、と。

 

そうして10月2~6日までの5日間、
燕三条で行われたのが
『工場(こうば)の祭典』という
オープンドア・イベントです。

コンセプトは
“この秋、三条は、工場で、人を繋げる”
というもの。

まちを巡りながら“ものづくり”の匂いを感じてもらうべく、
燕三条の50以上の工場が一斉に扉を開きました。

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イベントの期間内は、こうした町にある工場が開放され、
普段は見ることのできない工場の内部を自由に見学できました。

 

金属部品をつくる工場もあれば、
テーブルウェアをつくる工場、
包丁などの金物をつくる工場など、
業種も規模もさまざま。

工場内のツアーを企画して製造工程の説明をしたり、
包丁を研ぐワークショップしたりと、
おもてなしにも一切の妥協はありません。

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私もかんな削りの体験をさせていただきました。
見る分には簡単そうなのに、実際やってみるとなかなか難しい・・・。

 

“ものづくり”を身近に感じてもらえれば・・・
そうした気持ちが
どの工場からも強く伝わってきました。

 

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若い女性の職人さんもいらっしゃいました。
お箸の先端を削る細かい作業も手馴れたものです。

 

職人さんといえば無口で
黙々と作業をしている印象がありますが、
実際に接してみると全くそんなことないんです。

作業中はまるで武士のように寡黙なのですが、
話してみるとすごく優しくて、
そのギャップにやられてしまいました。

 

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職人さんの丁寧な手仕事と、
ものづくりに対する熱い想いを直接聞くことで、
「将来は自分も職人になりたい!!」
と思うようになった少年もいたそうで。

 

地域のイメージづくり、といったものだけでなく、
地域を担う人材の育成にも寄与した今回のイベント。

来訪者も5日間で1万人を超え、
初のオープンドアの試みとしては
大成功だったのだと思います。

三条市の市長は、
「工場の祭典のみならず、
市役所や議会などのオープンドアも
これからまだまだ進めていきたい
とのことで、 今後の展開が楽しみです。

 

どんな地域資源も、
使いようによって十分魅力ある資源になる。
ちょっとしたアイディアで
地域が元気になると思うと、
なんだか楽しくなってしまいますね。

 

ちなみに『工場の祭典』のテーマカラーは
ピンクのストライプ。
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工場の祭典はピンクのストライプがテーマカラー。

今回のイベントの発起人でもある
庖丁工房タダフサの曽根社長は、
自身の工場や車もストライプ柄にするほどの
気合の入れようでした。

田んぼが続く田舎道にこの車が走っている姿は・・・
最高でした!!

BB編集部だより

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