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斜陽産業でも活路は切り開ける!!写真館『ism』の軌跡から【後編】 

  • [レポート]

(石田さんと『ism』の奇跡の後編です)
※前編は、こちら

 

●『ism』の仕事は?

こうしてコンセプトも場所も決まり、
石田さんの『ism』はスタートしました。
石田さん33歳のときです。
これまでの写真館といえば、
従来の記念撮影型、
結婚式特化、
衣装型(スタジオアリスが代表的)
の3タイプでした。
石田さんはこのどれにも属さない
『カジュアルフォト』と言うべき
スタイルを築いたのです。

この新しいスタイルは、
ユーザーのニーズを喚起し、
かなり早い段階から商売は軌道に乗りました。
『ism』では広告費は抑えつつ、
キャンペーンなどを展開しました。
そこで受注するお客さんからのお仕事の単価が、
予想よりもずっと大きかったそうです。

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▲石田さんと記者のツーショット

 

●NHKがやってきた!

「一年後にNHKが
取材にくるから準備しておこう!」
『ism』をスタートさせた石田さんは、
こうスタッフさんたちに伝えていたそうです。
実のところ、何の根拠もありません。
確信というよりは、
願望に近いものだったのかもしれません。
ちなみに、なぜNHKだったかというと・・・
「NHKならばそれだけで通用しますよね。
でも他の場合、テレビ局だけでは不十分で、
どの番組に出たかも問われます。
その番組が10年後に
終了している可能性も高いわけで、
やっぱり『NHKに出ました』
のほうが効きますよね」
とのこと。

そして、なんと本当にNHKが
取材に来たのです!
そのときのエピソードもご紹介しましょう。

「NHKのレポーターが来たんですよ。
ただ、最初は『ism』を目当てに
来たのではありませんでした。
ウェディング関係で僕の名前を聞き、
面白い結婚式場を紹介して欲しい、と。
そこで僕は『紹介できるところはあるけど、
ウチのほうが面白いよ』と(笑)

レポーターの方に座ってもらい、
用意しておいたスライドを見てもらいました。
そうしたらレポーターの方が号泣されて・・・。
すぐに上司から『ism』を
取り上げさせてもらいます、
と連絡がありました。
当初は、姫路のローカルニュースの
枠だけの予定でしたが、
後で『おはよう日本』の全国版でも
5分のVTRが流されました」

もともと「広告費を払って宣伝はしない」と
決めていた石田さん。
狙ったとおりパブリシティーに乗りました。
この宣伝効果も大きいものがあったはずです。

注目すべきは、石田さんがビジョンを伝え、
その準備をしていたことでしょう。

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●オヤジの写真を撮って満足した・・・

開業して数ヶ月というときに、
石田さんのお父さんがふらりと
『ism』に顔を出したそうです。
そのとき石田さんは
「遺影でも撮っておこうや」と
お父さんの写真を撮りました。
笑顔に包まれた写真です。

「この写真を撮った後、
オヤジはすぐに寝たきりになりました。
だから本当に撮っておいてよかったと
満足しました。
ええ写真残せてよかった、と。
この写真は、ウチの看板にも使っています」

このときの感動がその後も
石田さんの中に残り続けました。

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▲そのお写真です。
 お母さんは笑い崩れています。

 

●再び創造の時期へ

『ism』がスタートして7年、
再び競合が増えてきたといいます。

「同じようなスタイルの写真館が増えました。
中にはそのまま真似されたと
思ってしまうようなケースも・・・」

こんな環境の変化に、
石田さんは次のモデルを作ることを
考えはじめています。

「もともと競争は好きじゃなくて、
人がいないところで
上手くやりたいタイプですから。
今度は、ターゲットを大人として
新たなかたちを作っていこうとしています。
ニーズを作って顕在化させるところから
やらないといけないので、
簡単ではないですけどね。
思い返せば7年1周期です」

と石田さん。

再び新たなチャレンジに
取り組むことにしました。
多店舗展開なども考えたようですが、
「大人の写真文化を広めたい」との想いから、
新しいスタイルの写真館を創造する道を選びました。
その想いは、お父さんの写真を残せた
あの経験から気づかされたものなのです。

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 ▲大人のための写真館『ism:basic』

 

《蛇足の解説》

石田さんのお話いかがでしたか。
『ism』で成功モデルを作った石田さんが、
次のモデルの構築に着手しているタイミングで
お話を聞きました。
ビジネスモデルに陳腐化はつきものなので、
スタイルをそのまま真似することは
オススメしません。
注目していただきたいのは、そのプロセス。
石田さんと『ism』の歩んできたストーリーから
学べるものがあるはずなのです。

企業の後継者とビジネスのバージョンアップに
取り組みことも多い記者としては、
石田さんが成功の要素を
しっかり押さえていたように感じました。
そのポイントは、以下のとおりです。

・志や価値観を定める
・外の世界を知る
・事業のコンセプトを作り直す
・チャンスへの準備をしておく
・自分から動く
・結果、運までも引き寄せる

記事中にこれらの要素が散らばっているはずです。
是非、参考にしてください。

 

《『ism:basic』のご紹介》 

石田さんが新たに手がける大人のための写真館が
『ism:basic』です。
実は、記者も写真を撮ってもらいました!!
ビフォア、アフターで特別公開。

【ビフォアー】
120113 300,400写真
▲以前のプロフィール写真です

【アフター】
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▲石田さんに撮ってもらった
プロフィール用写真

131025133235_2
▲かめはめ波だって出しますよ!

写真を撮ってもらううちに、
どんどん気持ちよくなっていました笑)

いろんな人の目に触れる写真は
自分の可能性を広げてくれるものです。
みなさんも、 『ism:basic』
撮影してみてはいかがでしょうか?

BB編集部だより

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