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【新春特別企画】あるもの活かそう!座談会(上)

  • [レポート]

「足元にある資源を活かしていこう!」
そんな発想で“伝承”をテーマに運営している
『なりわい承継メディア編集部』です。

新年特別企画として、
そんな活動をすでに実行している面々による
年末に開催された座談会の様子をお伝えします。

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◆神戸、京都、大阪から集合

奥村 年末の忙しい最中、ありがとうございます。
今回は皆さんに美味しいものを食べながら
語り合っていただこうという企画です。
場も、Webマガジンのテーマに合わせて、
かつての大工の棟梁の家を
リノベーションした割烹を選びました。
では、皆さんの自己紹介からお願いします。

東村 大阪から来ました東村です。
ホームページの製作会社の経営と、
シェアの概念を広めるため
『ソーシェア』という
NPO法人の活動もしています。

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奥村 ビジネスバトンのサイトの製作は、
東村さんの会社にお願いしました。
あと今は、クラウドファンディングで
出版に挑戦をしていますよね?

東村 そうなんです。
課題解決型シェアハウスの事例を
紹介するための本を出したいと思いまして。
よろしくお願いします。

 

小泉 有限会社Lusieの小泉です。
不動産の事業企画や設計をしたり、
神戸R不動産』のサイトを運営しています。

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奥村 小泉さんは、駅から何分とか、
広さといった単なるスペックじゃなく、
建物の魅力を発見して
伝えようとしていらっしゃいます。
さらに、最近では「神戸に移住してもらおう!」
という運動をなされています。
それでNHKのニュースにも
取り上げられたそうですが?

小泉 ええ。
神戸版と関西版のニュースで。

奥村 なのにあまり表に出していませんよね。
僕だったら「NHKに出ました!!」って
いたるところでアピールしまくりますよ。

東村 奥村さんはやりそう(笑)

奥村 テヘ(笑)
で、「移住を増やそう」と
取り組んでいる意図はどのあたりに?

小泉 そこに住んでいる人が楽しくないと
街はダメだと思っているのです。
観光で人を集めようとしますが、
観光だけでは陳腐化してしまいます。
だから面白い人を神戸に呼びこもうと。

奥村 それで神戸移住マップを作ったのですね。

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▲小泉さんが作った神戸移住マップです

小泉 観光ではなく、
神戸への移住を助けるための地図です。
私自身、過去に25回近く引越しを繰り返しましたが、
異人館のある神戸の北野で暮らしはじめてから、
そのクセがピタッと止まったんです。
この暮らしが気持ちいいって。
それを伝えたくて。

奥村 僕も神戸への移住者なのでその気持ち分かります。
それにしても、すごい引越し回数ですね(笑)

続いて鈴木さんお願いします。

 

鈴木 はじめまして鈴木です。

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震災後の支援で気仙沼に入ったとき、
何もできない自分を痛感し、
生きていくために農業をやろうと考えました。
その後で7ヶ月間
住み込みで米を作ったことがあります。
今は京都の地域創造基金で
市民活動のサポートをしつつ、
週末農業家としても活動しています。

奥村 ももクロの「週末ヒロイン」みたいですね。
農業やっている面白い方がいるとお聞きして、
今回声をかけさせてもらいました。
僕より一回り下の世代の意見を聞かせてください。

小泉 実は、神戸の北野に
ちょっとしたご縁のある土地があって、
農園ができないものかと画策しています。

東村 私も農業はじめたいな、と思ってて。

奥村 皆さん農業に関心高いですね。
今年読んだ『里山資本主義』にも
「貨幣に頼ると不安になる」と書かれていました。
逆に、人間は食べていける実感があれば、
不安は消えるのでしょうね。

それともう一人、
なりわい承継メディアの編集長の
秋山いつきちゃんも交えて楽しくお話しましょう。

秋山 よろしくお願いします!

 

 

◆コミュニティーの再興を

奥村 最近「生き抜く力」って
何かをよく考えるのですが、
農業ができると
どんな時代になっても生き抜けそうですね。

鈴木 そうですね。
それが農業に惹かれる理由のひとつです。
農家のことを百姓と言いますが、
百の仕事があるという意味だそうです。
田植えもすれば土木工事だって自分でやりますから。

小泉 そうですよね。
だからこそ農家の方は生きる力がつよい。
今の時代、分業が進んだせいで
生きる力が弱体化させられましたから。

奥村 たしかに。
分業化の悪い影響が目立ってきた気がします。

秋山 経営者と話をしても
「全部自分でできるように」という方針で
人を育てているところが
今となっては元気な気がします。
取材した、ジョージナカシマの家具を作る
『桜製作所』もそうやって職人を育てていました。

小泉 あとはコミュニティーですね。
近所づきあいをしながら
協力し合って生きることが
都市では難しくなってしまっています。

奥村 生活を支え合うコミュニティーを
シェアハウスというかたちで
再興しようとしているのが
東村さんの活動ですね。

東村 ええ、そうです。
昔なんて、他人の子供を預かったり、
自分の子供を職場で
おんぶしながら働くなんて当たり前でしたから。

鈴木 僕もおんぶされていました(笑)
実家がクリーニング屋だったんで。

奥村 子供の学びにもいいですよね。
僕も最近は、子供にいろいろ見せようと、
可能なときは仕事に子供を連れて行ったりします。

小泉 近所づきあいをするようになれば、
地域のことに関心をもつようになりますからね。
ところが、住むと働くが
分断されているケースが多いから、
生活の場のことなんてどうでもいいと、
今の社会はなりがちです。

秋山 難しいですね。

小泉 おそらくローカルビジネスに
従事している人が全体の2割ぐらいだと思います。
これが増えれば変わるでしょう。

奥村 これからは勤め先の会社も
あてにならなそうだし、
コミュニティーを持っているかが、
とても重要になりそうですよね。

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◆連帯せよ!

奥村 コミュニティーの大切さが話にでましたが、
小泉さんは何か考えている仕掛けがありますか?

小泉 移住してきた人が仕事を作れる
お手伝いを考えています。
あとは、外国人がパッと神戸に来ても
暮らしていけるように手帳でも作れないかな、と。
神戸が日本一外国人が住みやすい街に
なればと思っています。

東村 それいいな。
それが神戸ですよね。

奥村 東村さんも元々神戸の人なんだから
戻ってきてくださいよ!

東村 悪くないかも・・・

奥村 僕は神戸に来る前は埼玉だったのですが、
どうしても東京に通う場所という流れがありました。
だからコミュニティや街づくりで
難しい面があるように感じていて。

鈴木さんは元々京都の人ですか?
神戸に移住する際、京都も候補に考えたんだけど、
受け入れてもらえるイメージがつかなくて・・・

鈴木 僕は群馬です。

奥村 北関東!すごい親近感(笑)

鈴木 京都は学生にとっては良いですが、
この先家庭を持ったり、
子育てをしたりという場面と
なるとどうでしょうかね。

秋山 じゃあ鈴木君も神戸で!(笑)

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小泉 東村さんにひとつ聞いていいですか?

東村 もちろん。どうぞ。

小泉 東村さんは、六甲山の上にある
シェアハウスの『Viaggio』さんとも
関わりが深いようですが、
どんな人が住んでいるのですか?

東村 大半がアーティストの方ですね。
アーティスト活動のかたわら、
住民たちで自ら仕事を生み出し、
みんなでシェアしています。
森のウェディングという
結婚式をプロデュースしたり、
カレーを作って売りに行ったり。

奥村 山の上から
下界に売りに来るのですか!?

東村 そうですよ。

小泉 そうなんですね。
山の上ですごいチャレンジしているなって思ってて。
さすがにそれは難しいのでは・・・と。

奥村 いろんな事例を見ている
小泉さんからしても、そうだったんですね。

東村 楽しくやっていますよ。
やっぱり仕事は創れるのですね。
『Viaggio』さんを見ていると、
どうにでも生きていける気がしちゃいます。

秋山 そうですよね!

奥村 シェアハウスの例をとっても、
『連帯』もこれからのキーワードになりそうですね。
僕は小さな会社の事業承継や
建て直しを手伝っていますが、
もう1社でものを考えていても
仕方ない気もしますから。
小さな会社どうし連帯して
力をつけることも考えないと。

 

座談会の様子は、後半へと・・・

BB編集部だより

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徳間文庫発行『リノベラー!:司法書士・菅野文秋の会社救済コンサルティング』



ミシマ社企画編集・ソシム社発行『今ある会社をリノベーションして起業する~小商い“実践”のすすめ』


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