継げる.ocm 継承メディア BUSINESS BATON

高校生でファンドレイジング大賞を受賞した中村暖さんに学ぶ「これからのお金の集め方」

  • [レポート]

今回は18歳という若さで
「第4回日本ファンドレイジング大賞 特別賞」
受賞した中村暖さんから
「お金の集め方」にまつわるお話を聞いてきました。

そもそも「ファンドレイジングって」??
という人も多いのではないでしょうか。

【ファンドレイジング】
NPOなどが社会課題を解決するために必要な活動資金を
個人、法人、政府などから集める行為

 

要は、
「社会のためにいいことをしたいけどお金がない!」
といった志高い人や団体に、
資金のある人や企業が
援助してあげるといったものです。
最近は日本でもファンドレイジングが
知られるようになってきましたが、
寄付文化が盛んな外国に比べると、
その規模はまだまだ小さいもの。

そんな中、中村さんは
『絵画で日本を一つにする』
という自分の夢を実現するために、
ファンドレイジングで100万円近くの資金を
調達することに成功したのです!

高校生にしてこれほどの
お金を調達した極意とは何か!?
早速ご本人からお話をお伺いしましょう!

写真3

 

-そもそも今回のプロジェクトの
きっかけは何だったんですか?

高校1年生の時に、
佐賀県海外使節団として世界一周をしたんですが、
ニューヨークの国連本部で見た
“チェルノブイリの悲劇を描いた絵”がきっかけでした。

東日本大震災の記憶を風化させないために、
アートという手段があるんだなって気づいて。
それから、
「アートの力で日本を1つにしたい」って思って、
今回のプロジェクトを始めたんです。

写真2

 

-その活動資金をファンドレイジングで?

そうなんです。
全国の人に関わってもらいたかったので、
各地への移動費や絵の具代、
あとは展覧会の費用などが必要でした。
NPOのこととか自分なりに勉強して、
活動資金をファンドレイジングで
集めようって思ったんです。

 

-ズバリ聞きますが、
お金集めはやっぱり大変でしたか?

ほんとに大変でした!ほんとに!!
まず大人が信じてくれないんですよね。
アートで何ができるんだっていう感じで。
それにまだ高校生でしたし。

高校生で時間もないから、
昼休みに自転車で企業回りもしてましたよ。
あとはエレベータートーク!!
県庁でエレベーターに乗って来る職員さんたちに、
自分の企画のプレゼンをしたりもしました(笑)

 

-それは職員さんもびっくりだったでしょうね!?
エレベータ-だと逃げ場無いし・・・(笑)
でも高校生がそこまでしてたら、
間違いなく想いは伝わったでしょうね。

そうですね。
とにかくface to faceで想いを伝えることが大切でした。

あとはビジネスモデルを作ったことも大きかったかな。
アートとかってふわっとしたところが多いんですが、
それだと説得力もないので。
こうした部分は周りの大人の方々から
教えてもらいました。

写真5
▲展覧会を行った際のビジネスモデル。
高校生が考えたとは思えないほど細かい分析がなされています。

 

-高校生でビジネスモデルを考えたなんて末恐ろしい(笑)
他にファンドレイジングを成功させたポイントは?

寄付を「見える化」したことですかね。
とにかく「参加型」にこだわりたかったんです。
展示会をしたんですけど、
そこでもみんなで作り上げる展示会にしたかった。

中村くん2

だから、例えば寄付してくれた方の名刺を
アートのようにして飾ったりと、
いろいろ工夫しました。
名刺がない高校生は、メッセージカードという
形で参加できるようにしたんですが、
それもけっこう喜ばれて。
大人の仲間入りみたいな気分になったのかな(笑)

写真 展示
▲寄付していただいた方の名刺やメッセージカードでつくられた作品。
寄付を「見える化」し、アート作品に仕上げています。

 

あとは、相手によって
伝え方を変えることも大切でした。
年配の方と同世代では響くポイントが違うので。
そのために自分の強みは何か考えもしました。

写真6

 

———————————————————————-

こうした中村くんの行動力と熱い想いは
多くの人の心を動かし、
見事100万円近くのお金を
集めることに成功しました。

中村くん3

日本各地の人々が、
みんなで同じ絵に筆を入れて
一枚の絵を完成させるというコンセプト。
全国のべ2000人以上の方々が
一枚の絵に筆を入れました。

オレンジ色など暖色系の色が真ん中に集まった
日の丸のような姿に。

 資金は、移動費や材料代、人件費、
展示費用などとして使われたということです。

———————————————————————-

 

-現在京都造形大学に通われていますが、
これからの目標はありますか?

そうですね、やっぱり大学生になったことで、
シビアになった部分はありますね。
でも、もっと『ソーシャル×アート』の可能性を
追求していきたいです。
社会の課題をアートで投げかけて、
その課題解決をNPOなどを通して
行えればと思っています。

 

-最後に読者のみなさんへメッセージがあれば?

ぼくがファンドレイジングで集めたお金は、
『自分に対する投資ではなく、
自分の描く未来に対する投資』
であると思っています。
なにか実現したい夢がある人は、
ぜひぼくのようにファンドレイジングを
やってみてほしい。
想いは必ず届きますので。

中村くん1

-ありがとうございました!
これからのますますのご活躍期待しています!!

 

《取材をふりかえって》

中村さんと話していると、
26歳の自分が恥ずかしくなってしまいました。
「お金がないからできない」は
今の時代、言い訳でしかないですね・・・

最近はネット上でのファンド
(クラウドファウンディング)が盛んですが、
やっぱりそれでは想いが
届きにくいのかなと思いました。
中村さんのように、
自分の足で想いを伝えに行く、
その努力が人の心を
動かす大きな要因になるのでしょう。

うーん、末恐ろしい18歳。
ほんとにこれからが楽しみです!!
そしてがんばろう大人たち!!
次世代のパワーは計り知れませんよ!!

写真1
▲中村くんの名刺たち。ここでもアートの才能が溢れています。

BB編集部だより

  • FireShot Capture 11 - 『事業承継・廃業相談室』社長交代から後継者さがし、相続、事業譲渡まで – 社長のおくりびと奥村聡が事業_ - http___syoukei-lab.com_

    事業承継・廃業相談室を開設!

    新サイトの『事業承継・廃業相談室』をオープンしました!
    子供から第三者への承継、社長の相続、廃業と・・・会社経営の出口の場面のリアルなところをお伝えできればと思っています。
    (奥村)

     

  • 12625871_675680302535743_681456829_n

    2月20日の赤穂イベントが朝日新聞に

    2月20日に開催される、僕らの「出張例会と赤穂ツアー」の紹介が朝日新聞で掲載されました。他の地域と濃く交われる機会です。参加いただいた方に何か新しいことが生まれる機会になりますように。

  • P1250557

    空き家、空き店舗について講演

    奥村は、不動産業者さんの集まりで講演をさせていただきました。「街の個性を守る」ことをお願いしてきました。どこの街も同じ風景になりつつあるなか、できるだけ今あるものを活かしていくことが大切ではないでしょうか。

  • リノベラー!書影

    小説『リノベラー』が発売になりました!

    ビジネスバトンを運営するリノベーション起業研究会の奥村聡の新刊。今回は、なんと小説です!リノベーション起業のコンセプトが生まれるまでのストーリ。自分の仕事とは、これからの社会とはを考えるかたに、ぜひ!!

  • P1010520

    継げる資源リスト

    『継げる資源リスト』を作りました。事業や店舗、技術や古家まで・・・。自分なりの仕事を作っていくための“資源”が掲載され、バトンがつながれるようになることを目指しています。掲載は無料です。継げる資源の情報をおよせください!

  • 図1

    岡山県美作で仕事づくりとに移住がテーマにイベント開催

    「自分で仕事を作れるようになる」「新しい自分の居場所をつくる」・・・こんなゴールを目指して8月29日と30日にイベントを開催します。詳しくはこちらをご覧ください!

  • IMG_6480

    ソーシェア2周年記念パーティー

    2月14日、モトマチ6丁目商店街にできたTuKuRu(ツクル)でNPO法人ソーシェアさんの2周年記念パーティーが開催されました。奥村はトークゲストとして登壇です。

  • P1010649

    神戸の岡本に小さなシェアハウスを作ることになりました! こちらのフェイスブックページに、完成までの経過と町の魅力をお伝えしていきます。岡本の上質で気持ちの良い暮らしを味わっていただきたいです。

     

  • 1408849627324

    神戸リノベーション起業研究会スタート!

    明けましておめでとうございます! 本年は『リノベーション起業』の具体的な促進に努めてまいります。事業の引継ぎや街づくりに興味のある方、1月15日の神戸でのキックオフミーティングに是非!!

  • 1418370318981

    『「他力資本主義」宣言』が出版されます!

    リベルタ学舎湯川カナの『「他力資本主義」宣言(徳間書店)』が完成!もう自己責任なんて言ってられない時代が来るから力を借り合って生きましょうという本です!奥村が企画と編集協力。書店には12月15日ごろから並びます。



徳間文庫発行『リノベラー!:司法書士・菅野文秋の会社救済コンサルティング』



ミシマ社企画編集・ソシム社発行『今ある会社をリノベーションして起業する~小商い“実践”のすすめ』


マグネットミーン
1913920_1098542950156445_1829189938657334916_n
IMG_0519_20150305235237752
PC234690