なりわい承継メディアではおなじみ
リベルタ学舎の湯川カナさん。
前回は著書である『「他力資本主義」宣言(徳間書房)』について
インタビューをさせていただきました。
(前回の記事はこちらから)
今回は出版記念イベントとして経堂のさばのゆで行われた
トークイベントの模様をお届けします。
お相手はさばのゆのオーナーである須田康成さん。
スペインに移住されていた湯川さんだけあって、
トークは終始ラテン調でした♪
-須田さん
今回出された『他力資本主義』は
どういった経緯で出版されるに至ったんですか?
-湯川さん
知人(奥村隊長)の提案で本を出すことになったんです。
今回は徳間書房さんや内田先生をはじめ、
たくさんの方の協力があってこそ出来た本なんです。
まさに<他力>の賜物ですよ。
はじめて<他力>で出来たものといっても
過言ではないくらい!
-須田さん
まさに他力資本主義な本ですね(笑)
湯川さんはこの本の中でも
他人の力を借りて生きていくことの重要性を唱えていますが、
今の時代は人に頼ることが苦手な人が多いみたいですよ。
見返りを求められそうなのが嫌だからって。
-湯川さん
私はスペインで住んでいた時に、
周りの人に頼らざるを得なかったんですよ。
スペインの人は、弱者にすごく優しいんです。
弱みを見せた方が助けてもらえるから、
私も周りに頼って生きていました。
それに、今は助けてもらっているけど、
相手が困っていたら、
今度は逆に自分が助けてあげればいい。
そこには長期的な付き合いが必要になるけど、
今の人はそういう付き合い方が苦手なのかもしれませんね。
-須田さん
私は神戸の震災の時に、
お互いが助け合っていかないと
生きていけないことを実感しました。
どん底にいくと、
助けてもらうことに抵抗がなくなるというか。
-湯川さん
まさにそれです(笑)
-須田さん
経堂のまちも、
みんなほんとに助け合って生きているんです。
“いいひと”って商売が下手だったりするでしょ?笑
ラーメン屋の店主なんか、
夜中に来た客がチャーシュー麺を頼もうとすると
「夜中にそんなもの食うんじゃない!」
なんて言ってしまう始末。
でもそういう店だからこそ
みんなそこに行きたいって思うんですよね。
ダメ店主の店ほど自然と客が集まってくる(笑)
▲経堂では冬の飲食店の売り上げ低下を防ぐために、
さまざまな取り組みを行っています。
-湯川さん
どん底を知っている人は、
他人にも優しくなれますよね。
あと、プライドが高い人や自己肯定感が低い人ほど
甘えられないし、いつも強がってばかり。
これじゃ誰も助けたいなんて思わないですよ。
どこか完璧じゃない方が、
人として可愛げがあるし、
みんなも助けたくなるものです。
弱みもすべて人にさらけ出せるようになることが
他力資本主義への第一歩です。
ここからは湯川さんの本をいかに世に広げるかという話に・・・
-須田さん
たとえば本の中で印象に残った言葉を
週に1回みんなでツイートするのとこはどうですか?
他力資本主義をハッシュタグにしてりして。
-湯川さん
いいですね!
あとは、<他力>っていう言葉を
みんなに使ってほしいですね。
例えば、赤ちゃんが泣いてるときとか。
赤ちゃんって人に頼らないと生きていけないでしょ?
だから、泣いているのを見て
「ナイス他力!!」
って言ってみるとか。
そうしたら、ママたちも育児が楽になるんじゃないかな。
-須田さん
<他力>という言葉を合言葉にして
みんなで助け合いながら生きていければいですよね。
-湯川さん
そうですね。
人って誰かに頼られると
それだけで嬉しくなったりするもの。
そう考えると、他力資本主義は
まわりをハッピーにするものなのかなって思うんです。
多くの人に、こういう生き方が
浸透してくれればなって思います。
1月30日(金)には
大阪福島にあるさばのゆ大学で
湯川さんと奥村隊長によるトークイベントが
開催されます。
今度はどんな湯川さんのラテントークが繰り広げられるのか!?
関西にお越しの方はぜひお待ちしております!
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さばのゆ大学presents
『はじめまして、湯川カナです!』
1月30日(金)18:30開場/19:00開演/20:30終了
[出演]湯川カナ
[ゲスト]奥村聡
[参加費]2300円(1ドリンク付)
http://sabadai.com/index.html#sb02