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24歳の若さで家業を継ぐ!と決めた後継者にインタビュー【雛人形処 左京】

  • [レポート]

 

【第4回東京リノベーション起業研究会】は,
若干24歳でご実家の家業を継ぐことを決意した
望月琢矢さんに登壇いただき、お話をお伺いしました。

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ご実家の「雛人形処 左京」は、
静岡県静岡市に本社を置く、創業100年の歴史ある雛人形造りの専門店。
雛人形だけでなく五月人形なども取り扱っています。

 

現在は望月さんのお父様が三代目として会社を経営しており、
来年1月より家業を継ぐべく、実家へ戻る予定だそうです。

10月17日④
▲今回は奥村さんと対談形式

 

 

-もともと家業を継ぐ気はあったんですか?

 

私は5人家族・3兄妹の末っ子として育ちました。
家業の後継ぎとして周りから期待されていたのは長男の兄の方でしたね。
兄は、雛人形職人であった祖父から、
折にふれ職人としての心構えを伝えられていたんです。

そんな姿を目にしていたので、
家業を継ぐことは自分には関係のない話だと思っていました。

雛人形
▲「雛人形処 左京」のHPより引用
http://www.sakyou.co.jp/japanese/hinadoll.html

 

-どんな子ども時代を過ごされたのですか?

両親は仕事場と家が遠かったせいか、
あまり家にはいませんでした。
でも、家族には愛されて育ったと実感しています。
絆のようなものも感じていました。

 

―仲の良いご家族だったんですね。
 

そうですね。
自分の性格について言うと、
昔から何事も自分のことは自分で決めたいタイプでしたね。
いつも将来何をしたいのかを考えていたような気がします。
なので、同世代の友人たちとは
少し考え方の面で違和感を覚えることがありました。

 

―子どもの頃に夢中になっていたものとかはありましたか?

学生時代は特にバンドと英語の勉強に熱中していて、
将来は音楽か、海外にかかわる仕事ができなかと考えていました。
上智大学に進学したのも、海外留学を志したからです。

 

10月17日②

 

―なるほど。
 そんな学生時代を過ごされた望月さんが
 家業を継ぐことを意識し出したのはいつだったのですか?

 

家業について考えるようになったのは
四代目として期待されていた兄が突如として、
「家業を継がない、別の道を目指す」
と宣言したことからです。

ただ、当時私は高校生でしたので、
後継ぎとしての決意はありませんでした。
「家業を継ぐのも選択肢の1つぐらいかなぁ~」と
なんとなく思っている程度でした。

急展開があったのは、大学進学後、
アメリカ留学のため渡米する直前に、
父親から正式に継ぐか継がないかの決断を迫られた時です。

 

―継がないという選択もできたということですか?

そうですね。
あくまで父親は継ぎたいのであれば継げばいい、というスタンスでした。
ただ、その時、初めて父親の仕事観を聞いて、
父親の仕事人としての生き様みたいなものにすごく感動したんです。
父が家業を継ごうと決意したのにはそんな思いがあったのか、と。
そんな父の思いを聞いて、自分もその思いを受け継ぎたいと思うようになりました。

ただ、継ぐことは決意したのですが、
雛人形について思い入れがあるというわけではなく、
実は今でもそんなに興味がなかったりします(笑)

10月17日5

 

-なんと(笑)
 家業継ぐと決意した今、不安はありますか?

不安はありますね。
特に、経営者の父親とゆくゆくは対立してしまうのではないか、
ということが気にかかっています。

 

―たとえば?

そうですね、父との個人的な価値観の違いの点で
対立が生じてしまったらどうしよう、という不安が今はありますね。
新しい取り組みなどに反対されるんじゃないか、
という不安よりも、そうした点での不安が大きいです。

 

―なるほど。

あとは、会社が静岡にあるので、
いろいろな意味で遅れをとってしまうのではないかと心配しています。
東京から近いといってもやはり距離がありますからね。
そういった地理的な面をカバーするために何をしていけば良いのか、
これから考えていかないとなと思ってます。

 

10月17日①

 

-ありがとうございました。
 では最後にこれからの意気込みをお聞かせください。

 

来年の1月から本格的に家業に入るのですが、
自分としては2020年の東京オリンピックの機会を逃したくないと思っているんです。
そこに向けて色々な仕掛けができるように、
できれば職人の技術はこの2~3年で習得したいと考えています。
今は父にしかできない職人技もあるので、
そうした技術もしっかり学んでいこうと思います。

 

望月さんの家業の承継は、
今後も追跡取材させてもらいたいと思っています。
ありがとうございました。

 

 

(以上)

Mexico .

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