継げる.ocm 継承メディア BUSINESS BATON

【キャリア】学歴ってもう役立たない!?常識にしがみつかない生き方

  • [レポート]

「本当は国家公務員になりたくて京都大学院に進学したんですけど、
結局、就職するのをやめたんです。

30歳までに何とか自分の仕事をつくって食べて行ければと思って、
今もトライ&エラーの繰り返しをしています。」

 

名前を聞けば「すごい!」って言われるような大学を出て、
でも、そんなの関係なしに
地方に飛び込んで行ってしまったり。

こんな人が最近増えているような気がしませんか。
彼ら、彼女らが何を考えているのか気になっています。

そして、目の前にもそんな一人が。
一緒にリノベーション起業研究会を運営する、秋山いつきさん。

学歴を活かして、キャリアを築く・・・
そんなセオリーをあっさり手放しています。

正直、勿体無いというのが率直な印象。(笑)
どうしてそんな無鉄砲な生き方を選択したんでしょうか?

 

P1070289

 

 

「それが、大学生までは、
一般的なキャリアパターンみたいなものにガチガチで(笑)。

将来は公務員か大企業に就職するだろう、
ぐらいに安定志向で考えていました。

京都大学の大学院に進学したのも、
卒業すれば手堅く仕事に就けるだろう、
みたな理由です(笑)」

 

しかし秋山さんは、
実際には公務員にならなければ、
企業に雇用されることもありませんでした。

そのきっかけは、あの3.11の東日本大震災。

大学院在学中の2年間、復興支援のため、
現地と京都を行き来する生活をしたことによるそうです。

 

「もし、あの経験をしていなかったら
たぶん国家公務員になっていたと思います。

震災直後、現地で生活をすると
私たちが普段常識で考えていることが
まったく通用しないですよ。

例えば、お金。
津波被害でスーパーやコンビは壊滅してしまって、
お金で物を買える場がないんです。

だから大金を持っていたって、生きて行く上で何の役にも立ちません。

その状況って凄くないですか? 
食料は買うんじゃなくて、もらうんですよ。」

 

お金があればある程度の暮らしはできると
信じていた秋山さんにとって
衝撃的な経験だったそうです。

 

P1070293

 

 

「それと、現地にいると、とにかく商売でも仕事でも、
何かを始めるハードルが下がって行くんですよ。
すべてゼロから1を作らなければいけない状況なので・・・・・

例えば、気仙沼に八葉水産という水産加工会社さんがあるんですけど、
その会社は津波被害で本来のお仕事が出来なくなってしまいました。

このままだと雇用が守れないという危機感から、
まったく畑違いの帆布製品づくりにチャレンジしちゃったんです。

たぶん、経営のセオリーからすれば暴挙だと思うんですけど。

その会社さんの社長さんがMBAホルダーだったら、
絶対にやっていないと思うんですよ(笑)

現地には、前を向いていろんな事をチャレンジしている方々いて、
凄く魅力的に見えたんです。

経営者さんとか事業主の方に多かったですね。
生き生きとしているとうか・・・・」

 

自分で事業を始めることに抵抗感がある方も多いと思いますが、
我々が思っているほど、ハードって高くないのではないかと、
現場を体験した秋山さんは感じたそうです。

ただ、その一方で時間が経つにつれ、
震災の負の側面を目の当たりすることも。

 

「普段の生活が復興現場に戻ってきたときに感じたことなんですど、
当時、現地では求人がいっぱいあったんです。

でも、働いていない人も結構いました。

どうやって生活をされているかと言えば、失業保険です。
定期収入が入るからその間は働かずに済む。

ただ、平日何をされているかと言えば、パチンコだったり。
楽しんでいらっしゃるのか思えば、生気がない。

けっして責める気はないんですけど・・・

一度安定した生活を覚えてしまうと、
もしかしたら同じようになってしまうのではと怖くなったんです。

偏見かもしれませんが、安定した職に就いていた人ほど、
思考停止に陥ったり現実逃避をしているような感覚を
被災地で受けました・・・」

 

P1070299

 

 

秋山さんが就職をやめたのは、
こんなきっかけがあったからなのでしょう。

そんな彼女は今、仕事づくりの挑戦をはじめました。

雇ってもらうよりも、自ら仕事を作り出せることが、
強く生き抜くことになると言わんがばかりに。

 

「今、縁あって島根県美郷町の地域資源を活用した
商品開発事業の立ち上げを行っています。
自治体から資金援助も頂いているので、責任は重いです。

ただ、正解を求めすぎないよう心掛けています。

失敗したくないと思っていたら、
そもそもこの話はなかったと思いますので、

仕事づくりで感じていることは、
自分でできることは限られているということです。

誰かに助けてもらわないと上手く行きません。

そのために、人に興味持ち続けることと、
プライドを捨てることが大切じゃないかって思ってます。

他人様の能力やスキルをいつも拝借したいと・・・
ちょっと腹黒い感じかも(笑)。
そのためにはプライドは邪魔ですからねぇ。」

 

P1070303

 

数十年前、就職先として人気の大企業が、
今はランク外になっているという話しを耳にします。

正解なんか誰にもわかりません。

世間の常識に縛られない秋山さんの姿に、
心地よい清々しさを感じました。

BB編集部だより

  • FireShot Capture 11 - 『事業承継・廃業相談室』社長交代から後継者さがし、相続、事業譲渡まで – 社長のおくりびと奥村聡が事業_ - http___syoukei-lab.com_

    事業承継・廃業相談室を開設!

    新サイトの『事業承継・廃業相談室』をオープンしました!
    子供から第三者への承継、社長の相続、廃業と・・・会社経営の出口の場面のリアルなところをお伝えできればと思っています。
    (奥村)

     

  • 12625871_675680302535743_681456829_n

    2月20日の赤穂イベントが朝日新聞に

    2月20日に開催される、僕らの「出張例会と赤穂ツアー」の紹介が朝日新聞で掲載されました。他の地域と濃く交われる機会です。参加いただいた方に何か新しいことが生まれる機会になりますように。

  • P1250557

    空き家、空き店舗について講演

    奥村は、不動産業者さんの集まりで講演をさせていただきました。「街の個性を守る」ことをお願いしてきました。どこの街も同じ風景になりつつあるなか、できるだけ今あるものを活かしていくことが大切ではないでしょうか。

  • リノベラー!書影

    小説『リノベラー』が発売になりました!

    ビジネスバトンを運営するリノベーション起業研究会の奥村聡の新刊。今回は、なんと小説です!リノベーション起業のコンセプトが生まれるまでのストーリ。自分の仕事とは、これからの社会とはを考えるかたに、ぜひ!!

  • P1010520

    継げる資源リスト

    『継げる資源リスト』を作りました。事業や店舗、技術や古家まで・・・。自分なりの仕事を作っていくための“資源”が掲載され、バトンがつながれるようになることを目指しています。掲載は無料です。継げる資源の情報をおよせください!

  • 図1

    岡山県美作で仕事づくりとに移住がテーマにイベント開催

    「自分で仕事を作れるようになる」「新しい自分の居場所をつくる」・・・こんなゴールを目指して8月29日と30日にイベントを開催します。詳しくはこちらをご覧ください!

  • IMG_6480

    ソーシェア2周年記念パーティー

    2月14日、モトマチ6丁目商店街にできたTuKuRu(ツクル)でNPO法人ソーシェアさんの2周年記念パーティーが開催されました。奥村はトークゲストとして登壇です。

  • P1010649

    神戸の岡本に小さなシェアハウスを作ることになりました! こちらのフェイスブックページに、完成までの経過と町の魅力をお伝えしていきます。岡本の上質で気持ちの良い暮らしを味わっていただきたいです。

     

  • 1408849627324

    神戸リノベーション起業研究会スタート!

    明けましておめでとうございます! 本年は『リノベーション起業』の具体的な促進に努めてまいります。事業の引継ぎや街づくりに興味のある方、1月15日の神戸でのキックオフミーティングに是非!!

  • 1418370318981

    『「他力資本主義」宣言』が出版されます!

    リベルタ学舎湯川カナの『「他力資本主義」宣言(徳間書店)』が完成!もう自己責任なんて言ってられない時代が来るから力を借り合って生きましょうという本です!奥村が企画と編集協力。書店には12月15日ごろから並びます。



徳間文庫発行『リノベラー!:司法書士・菅野文秋の会社救済コンサルティング』



ミシマ社企画編集・ソシム社発行『今ある会社をリノベーションして起業する~小商い“実践”のすすめ』


マグネットミーン
1913920_1098542950156445_1829189938657334916_n
IMG_0519_20150305235237752
PC234690